イメージ画像

レビュー:光の羅針盤/CHAGE&ASKA(c/w)

 

【収録作品】

■シングル
・36度線 -1995夏-
 (c/w:光の羅針盤)

アルバム
DOUBLE
 (album ver.として収録)

■映像作品
CHAGE and ASKA
 25th Anniversary Special
 チャゲ&飛鳥 熱風コンサート

CHAGE and ASKA CONCERT TOUR
 2004 two-five

 
 

補足情報

 

●2004/08/25:ユニバーサルミュージックよりシングル発売

●A面収録楽曲:36度線 -1995夏-

●2007/01/24:発売のアルバム『DOUBLE』に収録(album ver.として)

●作詞:CHAGE、作曲:CHAGE/Tom Watts、編曲:吉俣良

 

レビュー

 

アルバム『DOUBLE』に収録されている
ボクラのカケラ」というCHAGE曲の
レビュー記事にも書いた
“CHAGEらしくない王道ポップス”は、

 

彼らがユニバーサルミュージックとの
レーベル契約を交わした後から
如実に感じるようになった気がします

 

その第1弾シングルとなった「ロケットの樹の下で」には
「ふたりなら」というCHAGE曲王道バラードのc/wが
収録されていますが、

 

この時からCHAGEの中で何かが変わったように
CHAGEらしいマニアックな楽曲が
姿を消しました

 

続くシングルのc/wでは
「アジアンレストランにて」「Born the trap
「光の羅針盤」「crossroad~今を生きる僕を~」
そしてCHAGE曲のシングル「夢の飛礫」

 

どれもこれもがCHAGEの魅力を存分に引き出した
“CHAGEらしくない王道”ソングとして
聴くことができます

 

その中の一つである「光の羅針盤」は、
誰もが持っている目標に向かって
心豊かに突き進んでいく、

 

それをリスナーが気持ちよくなれるように
聴かせる“愛の歌”として作られました

 

僕はCHAGEが書くこの詞を読んだ時に
CHAGE自身の目標を愛に例えたものだと
当初は考えていました

 

しかしながら、愛に例えているにしては
余りにストレートに愛を表現しており、
これは素直に愛する女性のことを歌っていると
感じるようになりました

 

しかし、愛する女性に対して歌ったものと考えるには
ほんの少しの違和感を覚えます

 

冒頭から終わりまで、
歌詞にはふんだんに愛する女性への
溢れんばかりの愛情が込められていて、

 

一見するとその女性をいつまでも愛し続ける、
という目標を立てた歌詞だと
捉えることができます

 

まずはここで歌詞構成を考えてみましょう
1番2番ともにAメロでは
主人公である男性のこれからの目標を
表現しているように見えます

 

そしてBメロでは
その目標を見据えて愛する女性と
同じ目標に向かって進む様を、

 

サビでは男性と女性が
二人だけの世界で深く深く愛し合う、
このような流れを見て取ることができます

 

このように主人公の男性は愛する女性と
同じ目標に向かって、
二人が愛し合うことによって同じ未来を
歩いていくことを歌っているのではないか、と
考えることができるのです

 

さて、ここで歌詞中に登場する
“あなた”について考えてみましょう

 

前半では“胸焦がすあなたへの想い”
そして後半では“かけがえのないあなた”と
それぞれ登場する“あなた”ですが、
これは誰のことを言っているのでしょうか

 

何気なく歌詞を読んでみれば
“あなた”は愛する女性のことだと思ってしまうのですが、

 

前半の“あなた”は男性が瞼を閉じて見えたもの、
つまり“追いついた”“未来の景色”を
閉じた瞼を通して見えた“あなた”であり、

 

後半の“あなた”は“自分より大切な人”であり
“命だって”“惜しくない”と思うほど
愛おしい“あなた”なのです

 

男性にとっては愛する女性も確かに大切であり、
自分の命も惜しくないほどの存在でしょう

 

しかし、愛する男女が共に立てた目標の先に
見えた“あなた”のことは
男が女を、女が男を大切に思うのとは
また異なる大切さ(=自分の命すら惜しくない存在)を
感じるほどのものである、ということになります

 

したがって、この歌詞中に登場する
“あなた”=男女の間に生まれた新しい生命、
つまり二人の子供のことではないか、と
僕は感じたのです

 

シングル「Sons & Daughters~それより僕が伝えたいのは
この曲を作った時にASKAは

 

「大人が子供に向ける愛情っていうのは(中略)
この命だったら与えてあげても
いいという瞬間が大人にはあるんだ…
ということを言いたかった」と言っています

 

この曲が発表されたのは2004年、
CHAGEが妻である美江子夫人と結婚したのが2001年、
2008年には第一子である通称“コチャゲ”が
誕生しています

 

CHAGEが結婚して3年目を迎え、
結婚生活のこれからの目標として
子供を作ろうと考えていたのかも知れません

 

この曲のライナーノーツでCHAGEは
「目標ができるというのは、
心が豊かになる瞬間でもあると思います」

 

「そんな時に歌う“愛の歌”。
とっても自然なような気がしました」
と言っています

 

愛する女性と目標を持ち
至極自然に愛を歌うとなれば、
二人の愛の結晶である新しい生命を

 

瞼の奥に思い浮かべて胸を焦がし、
生まれてきた赤ちゃんに命を捧げてもいいと
心から思うこともまた
自然のことであるような気がします

 

「光の羅針盤」はCHAGEの当時の目標である、
愛する女性と自分との子供の誕生を歌った、
至上のラブソングであると考えることができるのです

 


このエントリーを含むはてなブックマーク Buzzurlにブックマーク livedoorクリップ Yahoo!ブックマークに登録



タグ

トラックバック&コメント

この投稿のトラックバックURL:

トラックバック

コメント

  1. みずき より:

    こんにちは!
    おお~!なるほど~!
    お子さんに対する思いですかっ!その発想は無かったです(^^ゞ
    聞いていて心地よい曲だな~、としか感じていませんでした(笑)
    「海」という言葉で夏っぽいイメージです。
    というか…再婚された年も今知りました(;´∀`)
    コチャゲちゃんの性別も…知りません(笑)

    • ダイマツ より:

      みずきさん>

      こんばんは、コメントありがとうございます!

      受け取り方は自由なので、
      少し思い切った発想をしてみました

      どこかでこの曲のテーマは
      「普遍的な愛」だと読みましたが、
      愛する女性と子供のことまでを考えると
      “家族愛”ってことになりますね

      そういう見方をしても
      この曲には大いに含まれているような
      気がしますね

      海、とか空、とか大きな自然も
      イメージできますしね

      僕もこの曲の発想を思い切ったことで
      再婚した時期やコチャゲが生まれた時期を
      調べて知った口です^^

      コチャゲの性別は…知らないです!(笑)


コメントをどうぞ

このページの先頭へ