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レビュー:誘惑のベルが鳴る/CHAGE&ASKA(シングル)

 

【収録作品】

■シングル
・誘惑のベルが鳴る
 (c/w:真夜中の二人)

■アルバム
・Z=One
・Standing Ovation
・SUPER BEST

■映像作品
・ONE NIGHT MAGIC
 君だけのチャゲ&飛鳥
・CHAGE CONCERT TOUR
 2008 アイシテル

 
 

補足情報

 

●1985/02/25:ワーナーミュージック・ジャパンよりシングル発売

●c/w収録楽曲:真夜中の二人

●1985/01/25:発売のアルバム『Z=One』に収録

●作詞:松井五郎、作曲:CHAGE、編曲:瀬尾一三

 

レビュー

 

初期CHAGE&ASKAの契約していたレーベル、
ワーナーミュージック・ジャパンより
シングル発売された最後のシングル曲は、

 

ASKA作曲の「オンリー・ロンリー」と
同時発売となった
「誘惑のベルが鳴る」となりました

 

この頃の彼らは、
ライブでの観客動員が多いのに
リリースする音源の売上が伸びず、

 

これはレーベルの売り込みに対する
努力が足りないのではないか、と
いう疑問が浮上し始めていました

 

そこで2枚のシングル曲を同時に発売させ、
レーベル側がこれにどう応えるか
その反応を見ようというのが狙いだったようです

 

しかし、レーベル側の努力も
期待に添えない結果であり、
またアーティストとレーベルとの
音楽的志向にギャップを感じ、

 

CHAGE&ASKAはワーナーミュージック・ジャパンと
契約を切ることを決意したのでした

 

そうしたリリースの裏話はさておき、
この楽曲は彼らのシングルの中でも
CHAGE作曲であり、

 

数少ないCHAGEシングル曲の中で
初めてのメインボーカルCHAGEシングル曲、
という位置付けになっています

 

楽曲はポップスを基調としながら
内面にはロック的要素も盛り込んだ
CHAGEが得意とするアップなナンバーと
なっています

 

高嶺の花であるお嬢様タイプの女性に
恋をした男性が、

 

彼女にアプローチはしたものの
分かり切った結果ではあるけど
振られてしまう、という情景を
描いています

 

彼らのデビュー当時から
歌詞を提供してきた松井五郎氏の作詞は、
放浪人(TABIBITO)」や「熱風」に見られる
日本的情緒のようなイメージは皆無で、

 

高級住宅街に住んでいるような
高嶺の花である女性を想像できるような
言葉選びで、

 

こんなにも曲のイメージを
-もちろん楽曲の雰囲気もあるでしょうが-
ガラリと変えることができるんだな、と
驚きつつもつい読み込んでしまいます

 

恋は千夜一夜

 

余談ですが、
この曲の歌詞に出てくる表現に
“恋は千夜一夜”というものがあります

 

「千夜一夜」とは
中性イスラム世界で綴られた
アラビア語の説話物語集、

 

「アラビアン・ナイト」の邦題である
「千夜一夜物語」のことです

 

妻の浮気を目撃した国王が、
毎夜若い女性と一夜を共にした後に
殺すということを繰り返していたが、

 

大臣の娘姉妹が国王の蛮行を止めるために
国王の下に嫁ぎ、
毎夜沢山の物語を聞かせるという内容です

 

この説話集になぞらえた意味での
“恋は千夜一夜”なのか、
あるいはただ単純に夜を越した日数としての
「千夜一夜」なのかが
作詞家の表現の難しさを物語っています

 

育ちの違うお嬢様に恋をして
交際を始めるには千夜一夜の日数が必要である、
つまり1001日(=約2年9ヶ月)の間に、

 

彼女と親密な関係を築かなければ
晴れてお付き合いをすることができない、
ということを表現しているのかもしれません

 

2年9ヶ月もあれば、
きっとお付き合いできるでしょう
しかしその間はずっと彼女のことを
悶々と考えながら

 

じれったい思いをすることになり、
その期間を過ぎないうちに
男の方が諦めてしまう結果になることと
思います

 

かといって気持ちがはやり
早急に告白をしても振られてしまう、
これは2番の歌詞で描かれているように
“みえすいた悲劇”となってしまいます

 

「千夜一夜」という言葉だけで
ここまでのことを考えることができたのですが、

 

調べているうちに本当の説話集である
「千夜一夜物語」の内容が面白そうで
気になってしまいました^^;

 

以上、「誘惑のベルが鳴る」に関しての
余談でございました~

 


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コメント

  1. みずき より:

    こんばんは!
    ♪Rin-Ga Rin-Ga Rin~ 誘惑のベルがぁ~ 鳴るぅ~♪
    の歌い出しに、初めて聞いた時…笑ってしまいました。
    なので、当時は余り聞いてない曲です(;´∀`)
    しかも「アイシテル」のDVDに入ってるんですか!?
    ヤバッ!見たくなっちゃいました。ほしいアイテムが増えていくなぁ(笑)
    このジャケ写は、夕日?に浮かぶ顔があまりにも、キリッ(*‘∀‘)と
    なっていたので、笑ってしまった。ごめんね…CHAGEさん(;´∀`)
    リリース裏話、そんな事があったから2枚同時だったんですね!
    何だか「帰宅」を歌う前の、ASKAさんのMCを思い出しちゃいます。
    「アラビアン・ナイト」ってそんなお話なんですか!?怖っ!
    今だったら、異常犯罪者ですね(-_-;)
    そして、最近気づいた事…このアルバムの読み「ゾーン」なんですね。
    当時、「ゼットワン」って読んでた(笑)
    CDの帯に書いてあったんでしょうが、気づかなかった…

    • ダイマツ より:

      みずきさん>

      こんばんは!コメントありがとうございます!
      速いレスポンス、通称“速レスのダイマツ”でございます(今考えた)

      確かに「リンガリンガリーン!」は
      ちょっとしたおもしろワードですよね^^
      いや、でも聴かないとはもったいない!

      僕は聴き始めてからずっとCHAGE好きなので
      この曲にはかなり良い反応をしましたよ

      「アイシテル」のDVDには入っているそうですが
      僕はまだ見たことがありません
      見たのは発表当時に行なわれたライブの
      映像の一端ですね

      みずきさんがみたら笑っちゃうくらい昔のヤツです(笑)

      『Z=One』は「ゾーン」と読むんですよね、
      でも僕も「ゼットワン」って読んじゃいますし、
      今でもそうやって読んでます

      何となくゼットワンの方が格好良いし
      しっくりくるんですよねー^^


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