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レビュー:マリオネット/CHAGE&ASKA(シングル)

 

【収録作品】

■シングル
・マリオネット
 (c/w:謎2遊戯)

■アルバム
・CHAGE&ASKA IV -21世紀-
・LIVE IN YOYOGI STADIUM
・SUPER BRST

 
 

補足情報

 

●1983/04/23:ワーナーミュージック・ジャパンよりシングル発売

●c/w収録楽曲:謎2遊戯

●1983/06/29:発売のアルバム『CHAGE&ASKA IV -21世紀-』に収録

●作詞・作曲:ASKA、編曲:瀬尾一三

 

レビュー

 

「マリオネット」といえば
BOOWYの「MAEIONETTE」を思い出すのは
CHAGE&ASKA世代ならばピンと来る方も
いるかと思います

 

BOOWYは中学時代に流行りましたが、
僕は全く興味がなくX JAPAN(当時のX)に
夢中でした
まだCHAGE&ASKAを聴き始める前の話です

 

さて、こちらの「マリオネット」は
男に心も身体も弄ばれる女性の悲哀を描いた
物悲しい楽曲となっています

 

この頃の彼らの楽曲、
殊にASKAの書く詞は女性の目線から
描いたものが多く、

 

シングル前作の「北風物語」、
シングル次作の「MOON LIGHT BLUES」は
双方とも女性が主人公になっています

 

では「マリオネット」はどうでしょうか
僕は以前からこの曲における歌詞の主人公は
男であると思っていました

 

しかし、少しの違和感があるんですよね
男の目線からすれば、
女性のことは何でもお見通しだから
心も身体も容易に手に入れることができる

 

そういう見方をしていたのですが、
この歌詞には一人称である“僕”や“俺”
“私”などの言葉がなく、

 

また一人称から見た“君”や“あなた”といった
相手への言葉も見つかりません
歌詞に出てくる「あなた」は、
男に騙されている女性の台詞であり、

 

この歌詞の主人公が男であるのか女であるのか、
はっきりと分かるところがありません

 

そのように考えると、
この曲の主人公は女を騙す男と
騙される女の構図を俯瞰で見ている第三者、
ということになります

 

さて、ここで単純に
この曲の主人公は「第三者」である、と
結論付けるにはまだ早いのです

 

なぜなら、第三者視点で見ているのも人間であり
人間である以上男か女かの
どちらかでしかないからです

 

では男と女、どちらの第三者視点で描かれたのか
歌詞を見ながら考察してみましょう

 

「気が付いた時には」いいように男の腕の中にいる、
「泣いてわめいてすがりつく」のは心が持たないから
およしなさいな、
「あなたをお慕いしております」と
長い髪を振り乱し、熱く激しく抱かれ、

 

まるで女性が女性を見ているかのような描写が
後を絶ちません

 

しかも僕はここまで書いてようやくピンときました
この第三者が女性であるとするならば
その女性はすでに曲中に登場する
女を騙す男=“優しい顔したペテン師”に
弄ばれたのではないか、と

 

そして、自分の次にターゲットにされた
女性に対して、延いては世の中の女性に対して
俯瞰の目で男女の恋愛における悲哀を
感じたのではないでしょうか

 

楽曲自体はCHAGE&ASKAの中でも
派手さが薄くすごく好きな部類の曲ではありませんが、
こうして歌詞を紐解いていくと
簡単なようでとても奥の深い世界が見えてくる、

 

というのはどの曲に対しても
共通のものなんだな、と
思わされますね

 


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コメント

  1. みずき より:

    こんばんは!
    BOOWYの「マリオネット」よりチャゲアスの「マリオネット」を
    先に聞きましたよ。BOOWY世代よりちょっと外れているので。

    この曲は、男性目線の歌詞だとばかり思ってましたが
    ダイマツさんの解説を読んでから歌詞を見ると、しっくりきますね。
    初めて聞いた時は♪らったったった~♪がどうしても苦手で
    そんなに聞いてませんでした(笑)
    でも今は、騙された女性の切ない感じが好きです。

    • ダイマツ より:

      みずきさん>

      こんばんは、コメントありがとうございます~

      僕らの世代だとBOOWYは
      聴いてる人は聴いてましたね、
      僕は全く聴いてませんでした^^

      すると、同じ世代の人が
      カラオケでBOOWYを歌っても
      僕にはどうすることもできません(笑)

      僕も最初は男性目線の歌かな、と
      思ってたんですよね
      でもずっと違和感を感じてて
      ちょっと視点を変えてみたんですね

      記事にした後で気付いたのですが、
      “巧みな男”というのは
      女性を自分の“いいように腕の中”に
      入れてしまうのに、

      “気が付いた時には”=知らない間に、
      なんてことはないはずですよね
      女性の心を巧みに操る男なら、
      自分の思う通りに“いいように腕の中”に
      入れることができる訳です

      このことからも、この歌が
      女性目線であることが分かります

      僕はらったった~♪のところは
      意外と好きな部類です^^


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